シリコンバレーで米国時間4月9日に発生した大規模な電話とインターネットの障害は、「破壊者」の仕業であるという。AT&Tの関係者が語った。
San Francisco Chronicleが発行しSFGate.comに掲載された記事が最初に伝えたところによると、警察は、この電話およびインターネット障害の原因は、破壊者が光ファイバケーブルを切断したためだと確認したという。同記事では、この障害により、サンノゼ地区の多数の利用者が電話やブロードバンドインターネットサービスを使えなくなっていると伝えている。
警察は同紙に対し、太平洋夏時間午前1時30分の少し前に、サウスサンノゼのブロッサムヒルロード北のモンテレーハイウェイ沿いにある、AT&Tの4本の光ファイバケーブルが切断されたと語っている。その約2時間後、サンカルロスにあるSprint Nextel所有のケーブルも1本切断されたと記事は伝えている。
AT&Tはこの件について確認し、問題解決に動いていると述べた。また、切断されたケーブルの修理だけでなく、トラフィックを別ルートに変更しオンラインを利用できるようにするための代替策を検討していると付け加えた。同社は数時間以内にサービスが復旧すると見ている。
同社スポークスマンは電子メールで次のように述べている。「ケーブルの切断によって、サンタクララおよびサンノゼ(カリフォルニア州)地区のサービスに影響が出ていることを把握しています。現場に作業員を派遣しています。詳細および修理完了予定時刻はできるだけ早くお知らせします。今朝のサービス障害によりご迷惑をおかけしたことをおわびいたします」
さらに同社スポークスマンによれば、AT&Tは捜査当局者と協力し、ケーブルを切断した犯人を捜しているという。AT&Tは、犯人がどのようにして同社のケーブルインフラストラクチャに侵入したかについては詳細なコメントを差し控えた。
このファイバケーブルの障害は、AT&Tの利用者およびVerizon WirelessとVerizonのブロードバンドの利用者へのサービスに影響を及ぼしている。VerizonはワイヤレスとDSLサービスを自社の国内ネットワークに接続するためにAT&Tの光ファイバ回線を利用している。このためAT&Tのファイバ接続の中断がVerizonのサービスにも影響している。
Verizonに近い情報筋によれば、Verizonは自社の技術者を現場に送り込み、AT&Tができるだけ早く切断されたファイバケーブルを修理できるよう協力しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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