Googleは、Wi-Fiテザリングアプリケーションを「Android Market」から削除したことを認めた。T-Mobileのサービス規約に違反するというのが削除の理由だが、Android Marketからこのアプリケーションを完全に削除するつもりはなかったとも述べている。
Androidの開発者の1人が今週初め、PCまたはMacユーザーがAndroid搭載携帯電話を通じてインターネットに接続できる自らの開発したテザリングアプリケーションがAndroid Marketから完全に削除されたと述べた。Android搭載携帯電話を米国で独占的に提供しているT-Mobileが、テザリングを認めていないためだ。Googleの広報担当者は、T-Mobileユーザーはこのアプリケーションを入手できないが、この措置がシンガポールやオーストラリアで提供されているHTC製「HTC Dream」を所有するユーザーや追加料金を払ってロック解除した携帯電話ユーザーには適用されるべきではなかった、と説明している。
Googleは次のような声明文を発表している。
米国時間3月30日、T-Mobileの米国におけるサービス規約に違反するため、テザリングを可能にする複数のアプリケーションをAndroid Marketのカタログから削除した。Androidの「開発者配布協定(Developer Distribution Agreement)」の条項7.2に基づくと、キャリアや製造メーカーの規約を侵害するアプリケーションはAndroid Marketのカタログから削除されることになっている。
われわれは不注意にも、問題のアプリケーションを全キャリア向けに削除してしまったが、本日、この問題を修正し、T-Mobileの米国のネットワーク以外のAndroid Marketユーザーはこれらアプリケーションにアクセスできるようになった。すでに、影響を受けた開発者には通知している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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