Microsoftは、「Windows Marketplace for Mobile」にモバイルアプリケーションを登録した開発者が、そのアプリケーションのアップグレード版をリリースする際にも99ドルを課金する方針だ。また、アプリケーションがWindows Marketplaceに最初に掲載されてから7日が経過すると、軽微なアップデートにも料金がかかるようになる。
Microsoftは3月に入ってから、Windows Marketplace for Mobileの詳細を発表した。同社は、同プログラムへの参加費として年間99ドルを開発者から徴収し、さらにアプリケーションを1本登録するごとに99ドルを課金する予定という。ただ、プロモーション活動の一環として、2009年内に登録した開発者はアプリケーションを最高5本まで無料で登録可能となっている。
IDG News Serviceが、Microsoft公認のWindows MobileのTwitterアカウントから投稿された「(アプリケーションの)アップグレードやアップデートは新たなアプリの登録とみなされる」というメッセージを取り上げ、その後、開発者らはアプリケーションのアップグレードが無料で登録可能な5本の制限にカウントされるのではないかと考え始めた。
しかし、あるMicrosoft関係者が電子メールで明らかにしたところによると、この5本の制限は、明確に区別できる個々のアプリケーションにのみ適用されるという。さらに、開発者らは、新たなアプリケーションだけでなく、既存のアプリケーションのアップグレードを登録する際にも料金を支払う必要があるようだ。
すでに登録したアプリケーションのアップグレードには99ドルの料金がかかる。しかし、Microsoftが認定済みのアプリケーションは、最初に掲載されてから7日以内なら無料でアップデート可能だ。アップデートには、バグの解決や軽微なアップデートの提供も含まれる可能性がある。ただ、アップデートされたアプリケーションは再度Microsoftの認定を受ける必要はない。
Microsoftがこのような料金体系を設定した背景には、開発者に金銭的負担をかけることにより、粗製乱造されたアプリケーションがWindows Marketplaceに殺到するのを防ぐと同時に、開発者らには時間を惜しまず、開発の早さよりも質を重視してもらいたいという同社の考えがあると思われる。また、開発者らはアプリのリリース後も、なるべく早くバグを修正し、開発プロセスをなるべく早く終了させたいという気になる。
しかし、この戦略が、Windows Marketplaceに登録されるアプリケーション数の増加に歯止めをかける可能性もある。最近は、開発したモバイルソフトウェアを販売する場は他にも数多く存在する。その例としては、AppleのApp StoreやGoogleのAndroid Market、さらに来週CTIAカンファレンスで発表される予定のBlackBerry App Worldなどが挙げられる。App Storeでは99ドルの年会費を支払えばアプリケーションを無制限に登録可能だ。Android Marketも最初に初期登録料25ドルを払えば、同じ特典が受けられる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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