日本レコード協会、日本音楽著作権協会、日本芸能実演家団体協議会 実演家著作隣接権センターは3月24日、「着うた」「着うたフル」の違法配信に関する利用意識調査の結果を発表した。
調査によると、音楽CDなどから作成した携帯電話再生用の音源を、権利者の許諾なく無料で公開している違法サイトの利用経験者のうち、32.5%が、違法サイトの利用によって有料の着うたや着うたフルの購入頻度が「減った」と回答した。
違法サイト利用経験者に、違法サイトの利用をやめるとしたらその理由は何かを複数回答で尋ねたところ、「有料着うたの料金が下がった場合」が 51.1%と最も多かった。以下、「ダウンロードが違法となった場合」(41.1%)、「有料着うたサイトで無料試聴ができた場合」(36.6%)、「アーティストの権利を侵害する実態を知った場合」(26.6%)、「無料サイトがなくなるまでやめない」(15.6%)と続く。
さらに、違法サイトがなくなった場合、音楽をどこで入手するかという質問に対しては、「有料の着うた、着うたフルを利用」が56.9%、「レンタルCDを利用」が40.5%、「CDを購入」が37.7%となり、「PCで無料サイトを利用」(22.0%)や「友人からもらう」(16.0%)など、無料で入手できる他の手段を使うという回答よりも多かった。
また、レコード会社や映像製作会社が正規に提供する配信コンテンツを示す識別マーク「エルマーク」について質問したところ、全体で62.4%が「知っている」もしくは「見たことがある」と回答した。
この調査は、2008年9月24日から10月23日にかけて、携帯電話3キャリアの公式サイト、携帯電話向け無料掲示板サイト、権利者団体啓発サイトなどを利用する携帯電話ユーザーを対象として、インターネットアンケートにより実施された。有効回答数は8029名。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス