注目はアップル競合各社のアプリケーションストア開設か--GSMA Mobile World Congress開幕

文:Marguerite Reardon(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2009年02月16日 13時16分

 バルセロナ発--Appleを意識するハンドセットメーカーらは、洗練された新型のタッチスクリーンデバイスだけを念頭に置いているわけではない。彼らは今、独自のアプリケーションストアを開発し、ユーザーがスマートフォン用アプリケーションを探してダウンロードしたり、開発者たちがアプリケーションを簡単に作成して収入を得たりできるようにすることを考えている。

 世界最大手のハンドセットメーカーNokiaも当地で開催のGSMA Mobile World Congressにおいて現地時間2月16日午前に記者会見を開き、アプリケーションストアの計画を披露するという憶測が流れている。

 アプリケーションストアの戦いに参加するのはNokiaだけではない。The Wall Street Journalは先ごろ、Microsoftも独自のアプリケーション「バザー」を準備していると報じており、一部の人はこれが今週にも発表されると予想している。ワイヤレス事業者にソフトウェアやサービスを提供する米国のAmdocsも、キャリア各社が自社ブランドのアプリケーションストアを持てる「ホワイトラベル」のアプリケーションストアを計画しており、同イベントで発表する計画だ。

 アプリケーションマーケットプレイスの成功例といえば、「iPhone」や「iPod touch」用のアプリケーションを提供するAppleの「App Store」。Appleの音楽ソフト「iTunes」やマルチメディアオンラインストア「iTunes Music Store」とも連携する同マーケットプレイスは2008年の夏にローンチした。

 以来、多くの開発者たちが開発した新しいアプリケーションが毎日追加され、App Storeは大盛況を収めている。Appleは2009年1月、App Storeを通じて提供されるアプリケーションは15000点にも及ぶと述べた。また、ユーザーによるダウンロード数は6カ月強で5億件以上にも達している。

 AppleがApp Storeを発表すると、他のスマートフォンメーカーたちもこぞってこのアイデアに便乗する様子を見せ始めた。2008年10月、T-Mobileが「G1」を発表するのに合わせて、Googleはすべての「Android」端末を対象にしたオンラインアプリケーションストアを開発中であると明らかにした。またこれに続き、BlackBerryを製造するResearch In Motionも、独自のアプリケーションストアについて計画を発表している。

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