Appleの「iPhone」を含め携帯電話を使用しているユーザーは米国時間2月9日から、新たな方法でクラウドから同期や情報へアクセスできるようになる。このサービス「Google Sync」は、特定のGoogleアカウントからカレンダーと連絡先の両方を同期できるようにする。変更点は無線で双方向に送られる。
Google Syncは、「Microsoft Exchange ActiveSync」プロトコルを利用して作業を行う。このため、変更を加えると同時にアクティブでプッシュ同期できる。これまで、このように変更を加えるのとほぼ同時に同期するには、Googleの他の同期機能「Google Calendar Sync」を利用して「Outlook」で既存のExchangeアカウントを同期するしか方法がなかった。だが、このシステムでは連絡先の同期は行われないし、Outlookを稼働しているマシンでソフトウェアクライアントをアクティブにしておく必要があった。
Googleのサーバと同期するよう携帯電話を設定するのに特別なソフトウェアは必要ないが、iPhoneやWindows Mobile端末を使用している場合は、既存の連絡先やカレンダーが消去されるので気をつける必要がある。「BlackBerry」やNokia、Sony Ericsson、Motorolaの携帯電話ではデータは消去されない。また、同期後はすべての連絡先が1カ所に保存されるようになるので、Googleの連絡先管理機能をまだ利用していないユーザーは、利用を開始することをお勧めする。
些細なことだがもう1点警告しておくと、このサービスは今のところ、最大5つまでしかユーザーのカレンダーをサポートしていない。カレンダーをそれ以上使用している「Google Calendar」ユーザーは、このソリューションを利用すると問題が生じる可能性がある。
なお、Googleの「Gmail」サービスにはプッシュ型サービスは提供されていない。これは将来版のGoogle Syncで加えられるかもしれない。Googleのライバルである米Yahooは、2007年初めにiPhoneが発売されて以来、ウェブメール用プッシュ型サービス(当てにならないことがしばしばあるが)を無償で提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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