カカクコムは2月5日、価格.comID 登録ユーザーに対して実施した携帯電話の買い替えについてのアンケート結果を公表した。ユーザーが考える携帯電話の妥当な端末価格は2万円以下である一方、実際には3万円以上支払って端末を購入している人が多かった。また、高機能化よりも低価格化や電池の持ちを望む声が多かったという。
この調査は全国の価格.comID 登録ユーザーを対象に、価格.com上でウェブアンケートを取ったもの。回答者数は8517人で、男性が88.7%、女性が11.3%だった。調査期間は1月22日から1月27日まで。
現在所有している携帯電話の購入時期を聞いたところ、もっとも多かった回答は「1年〜2年以内」で全体の32.1%。次いで「2年以上前」が25.2%となり、半数以上のユーザーが携帯電話を直近1年間には購入していないという結果になった。
携帯電話の端末購入価格は、42.6%のユーザーが3万円以上と答えた。中でもNTTドコモユーザーの購入価格がもっとも高く、5万円以上が24%。3万円以上になると6割を超えていた。auは1万円未満のユーザーが半数を超えるが、端末購入時に割引が受けられる「フルサポートコース」の加入率が高いことから、端末価格を月額料金で補っている形となる。ソフトバンクモバイルは「5万円以上」と回答した人が19.8%と多いが、これはiPhone 3Gの影響が大きいとカカクコムでは分析している。
携帯電話を購入する場合に、どれくらいの予算をかけられるかと聞いたところ、もっとも多かったのは「1〜2万円」という回答で24.0%。次いで「5000円〜1万円」が22.5%となっており、現状の販売価格と大きな差がある。「この意識ギャップの大きさが、今の携帯電話の販売数ダウンに影響していることは間違いない」とカカクコムでは指摘している。
この春に新しく携帯電話を購入するかを聞いたところ、積極的な購入希望を持っているユーザーは23.3%。「購入予定なし」と答えたユーザーが43.1%、「購入したいが金額が高すぎる」と答えたユーザーが23.6%となった。
今後の携帯電話に期待していることをフリーアンサーで聞いたところ、「ユーザー側で使う機能を選べるようにしてほしい。不要な機能が多すぎる」「端末価格がまだまだ高すぎる」「パケット料金を安くしてほしい」「通信速度を速くしてほしい」「バッテリーの持ちをよくしてほしい」などの回答が多かったという。携帯電話にこれ以上の機能を求める声は極めて少なかったとのことだ。
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