NECエレクトロニクスは2月5日、携帯電話端末で1200万画素の写真やフルHD動画の撮影ができるようにするシステムLSI「CE143」を製品化したと発表した。3月よりサンプル出荷を開始し、4月に量産化する。
CE143は手ぶれ防止やシェーディング補正などの機能を1チップに内蔵した画像処理用LSIで、CMOSセンサと組み合われば携帯電話へカメラ機能を付加できる。顔検出機能を実現する回路を新たに搭載し、顔の検出時間を同社従来製品の25分の1に短縮した。
サンプル価格は1個4000円。4月からは月産100万個生産する。
NECエレクトロニクスは2002年に携帯電話のカメラ市場に参入。2007年に発売した解像度800万画素のカメラエンジン「CE131」は、デジタルカメラ並みの画質を実現する携帯電話向けカメラ用LSIとして、2009年1月末に累計1500万個超を出荷するヒット商品になったという。今後はCEシリーズのラインアップを広げ、500万画素から1200万画素までのハイエンド携帯電話向けカメラ用LSI市場において、トップとなる30%シェアを狙うとのことだ。
また、画像チューニングなどの技術支援ノウハウをもつパートナー企業と協力し、ソフトウェアやシステムインテグレーションを含めた携帯電話のカメラソリューションを提供するとしている。
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