1月上旬に米ラスベガスで開催された「Consumer Electronics Show(CES)」に注目していた多くの人と同様、AppleもPalmが発表した最新のスマートフォン「Palm Pre」に注意の目を向けているようだ。
Appleで最高執行責任者(COO)Tim Cook氏は米国時間1月21日、第1四半期の財務報告の席上で、マルチタッチインターフェースを特徴とするPalm Preについて財務アナリストから質問された際、Palm Preを名指ししなかったものの、Appleの知的所有権に対する考えを、出席者に明示した。
Cook氏はここで、「われわれの知的所有権が盗用されることがないようにするつもりだ」と名言した。これは、Palmおよび同社の最高経営責任者(CEO)で元Apple幹部のJon Rubinstein氏に対する攻撃といえるだろう。誤解がないようにしておくと、Cook氏は「特定の企業について話すつもりはない」と述べており、Palmがそのような行為をしているとは述べていない。
だが、Cook氏に向けられた質問は、Research In Motion、Google、Palmなどのライバル各社がiPhoneに対抗する製品を打ち出してきたことについてであったため、話の流れは明確だ。Palmは1月上旬、画面で指を滑らせることでウィンドウ間を移動する機能、マルチタッチによりウェブページをズームイン、ズームアウトする機能など、驚くほどiPhoneに似た特徴を持つPalm Preを披露した。
Rubinstein氏の下で元Apple社員を多く雇い入れたPalmは、Palm Preの発売日を発表していない。だが、Appleは明らかに動向を見守っている。Cook氏は、もしiPhoneの知的所有権が脅かされるようなことがあれば、「使える手段はなんでも利用する」と述べている。筆者は、メキシコ・プエルトバヤルタにあるRubinstein氏の家に、Appleの法務顧問Daniel Cooperman氏を連れて行くつもりではないかと予想する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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