アッカ・ネットワークスは1月19日、保有するアッカ・ワイヤレスの株式をすべてイグナイト・グループ傘下のAGSアドバイザリーへ譲渡したと発表した。アッカ・ワイヤレスは同日付で社名をワイヤ・アンド・ワイヤレスに変更している。
アッカ・ネットワークスはアッカ・ワイヤレスの発行済み株式100%にあたる1万6000株を保有していた。これをすべてAGSアドバイザリーへ譲渡した。譲渡金額は明らかにしていない。
アッカ・ワイヤレスはもともと、モバイルWiMAXを活用した無線ブロードバンド事業を行う企業として、2007年7月に設立された。NTTドコモと組んで事業展開する計画だったが、無線免許が下りなかったことからドコモとの提携関係も解消している。
また、アッカ・ネットワークスは2008年7月にイー・アクセスと資本提携し、事業の見直しを進めていた。同年9月には法人向け動画配信プラットフォーム提供事業をJストリームへ、10月には子会社で動画共有サイトを運営するzoomeをアイティメディアへ譲渡している。なお、イグナイト・グループは米国シリコンバレーに本拠地を置くIT系のベンチャーキャピタルだ。
ワイヤ・アンド・ワイヤレスは今後、街中にWi-Fiエリアを構築し、ノートPCやゲーム端末、スマートフォンなどから利用できるようにする。また、それらの端末に対してそれぞれの街の情報を提供する。「特定キャリアに依存しない『Wire』および『Wireless』の通信ネットワークを構築する」とワイヤ・アンド・ワイヤレスは述べている。
社名変更に伴い、ロゴマークとドメイン名も変更している。ドメイン名は「●●@wi2.co.jp」となる。
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