先週に入って「Gmail」のプロダクトマネージャーであるTodd Jackson氏とGmailの今後についてじっくりと話し、Gmailチームが水面下で取り組んでいることが明らかになった。その中から興味を持っていただけそうな話題を5つお届けする。
2008年11月下旬にGmailのテーマ設定機能が開始されてから新しいテーマの追加はなかったが、Jackson氏によると、近々スキンが追加されるという。「テーマの種類は常に増やしていきたい。ユーザーもそれを望んでいる。しかし、どのように提供していくか具体的にはまだ分からない。われわれが選んだ30のテーマは、Gmailによく合うようデザインされたものだ」
Jackson氏によると、Googleのカスタマイズ可能なスタートページである「iGoogle」で実施したように、サードパーティーにデザインプロセスを開放するかどうかでチームの意見が分かれたという。
「今までのやり方を続けていくことも考えたし、他者にプロセスを開放して(デザインできるように)しようとも考えた」。チームがちゅうちょしていたのは、Gmailの設計によるところが大きい。これがスキンの設定を手の込んだ作業にしている。「Gmailの構造は、すべてJavaScriptで記述されたアプリケーションである。全く別物だ。テーマは詳細レベルまで、かなり深く掘り下げて設定した」
複雑だからといって、Gmail設計者がユーザーに独自のテーマをデザインさせないという意味ではない。自分だけのテーマをデザインするためのツールがいつかできるのかとしつこく質問すると、Jackson氏は、一番近いものとして、Gmailのラベルで使用されているカラー選択機能に似た、Gmailの各要素のカラーを選べるツールが提供されるかもしれないと答えた。
新しいテーマの公開時期について、Jackson氏は言おうとしなかった。しかし、不合格品や初期のモックアップをちらっと見たところ、格子縞のものがいくつか含まれていた。木こりやゴルファーが喜びそうなデザインだ。
「iPhone」に内蔵の「Mail」アプリケーションにうんざりしていて、「Android」やJ2ME対応の携帯電話のようにネイティブのGmailアプリケーションがあればと願っている人は、まだしばらく待たなければならない。「作成する可能性はある。しかし、『Palm』や『BlackBerry』向けにも作らないといけない。プラットフォームごとに時間がかかる」(Jackson氏)
携帯電話用のGmailは今後、改善された3G対応やHTML 5などの新規格が中心となり、それにより携帯電話用ブラウザでのGmailの使いにくさを軽減すると、Jackson氏は考える。「ウェブに合わせて設計し、クライアントのようなエクスペリエンス、つまり現在PCのブラウザでGmailを使用しているのと同じようなエクスペリエンスを提供できたら、良いものになるだろう」
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス