Microsoft Live Labsの技術者らは、同社初となる「iPhone」用アプリケーション「Seadragon Mobile」をリリースした。これは、Microsoft独自のモバイルプラットフォーム「Windows Mobile」での提供よりも早いリリースだ。米国時間12月13日にAppleの「App Store」に加わったSeadragon Mobileは、オンライン画像の高速なズームを可能にする「Deep Zoom」機能を備えた無料の画像閲覧ソフトであり、モバイルプラットフォームでできることを示す目的で開発された。
Seadragonは、Microsoftの「Photosynth」を支える技術だ。ユーザーはPhotosynthを利用して、複数の写真をつなぎ合わせ、疑似的な3D環境を体験できる。
報道によると、MicrosoftはほかにもiPhone用アプリケーションを開発中だという。かつての予想では、Microsoft初のiPhone用アプリケーションをリリースするのは、同社傘下のTellme Networksだと思われていた。「Tellme」は、iPhoneや「BlackBerry」などさまざまな携帯端末に対応する音声認識型検索サービスだ。Microsoftの関係者は2008年9月、CNET NewsのIna Fried記者に、同プログラムの一般公開バージョンが数カ月後にリリースされそうだと述べていた。
それでは、Windows Mobile版のSeadragonはどうなっているのだろうか?
Microsoft Live Labsのグループプロダクトマネージャーを務めるAlex Daley氏は、TechFlashの取材で次のように述べている。「iPhoneは、最も広範に出荷された(GPU搭載の)携帯電話だ。高速なグラフィックス性能は、現在出回っている携帯電話の大半には備わっていないが、iPhoneが搭載したことで、当社にとって以前難しかったことが可能になった」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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