Palmの売上高が急激に減少した。この分では、2009年を生き抜くために年末商戦で奇跡を祈るしかないかもしれない。
Palmは米国時間12月1日、18日に開催予定の電話会議に先駆けて11月30日締めである2009会計年度第2四半期(2008年9-11月)の暫定決算を発表した。それによると、売上高は1億9000万ドル〜1億9500万ドルの範囲という。金融アナリストらは、Palmの売上高を3億3100万ドルと予想していた。予想の41%という大きな差について、Palmはプレスリリースで、「成熟したスマートフォンおよびハンドヘルド製品の需要の減少」によると述べている。
Palmは先週、冷え込む経済状況とAppleやResearch in Motion(RIM)などとの激しい競争に対処するため、人員の削減、事業の見直しなどに着手する計画を発表している。Palmの「Treo」はかつて人気が高かったが、「Storm」「Bold」といった最新のBlackBerry機種や「iPhone」と比べると古くさく見える。ソフトウェア面では新しいものはないが、99ドルという魅力的な価格をつけた「Palm Centro」がなければ、Palmの運は尽きていたかもしれない。
Palmの将来は、時間との戦いにより決まるだろう。Treoの売上げがゼロになる前に、最新OS「Nova」(2009年前半にリリース予定)をベースとした端末を出せれば、モバイルコンピューティング業界の競争で勢いを取り戻せるかもしれない。さもなくば、Palmは停滞し、その状態を抜け出せなくなる恐れがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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