ソフトバンクモバイルは11月18日、冬商戦に向けて発売する新機種「AQUOSケータイ FULLTOUCH SoftBank 931SH」「SoftBank 930SH」に関して、取扱説明書の内容を大幅に減らすと発表した。すべての内容は有料版の冊子、もしくは無料のオンラインダウンロードで閲覧できるようにする。
取扱説明書の厚さを約3分の1とし、基本操作や新機能操作に内容を絞る。詳細を見るためには、同社のサイトから無料でダウンロードするか、お客様センターもしくはオンラインショップで有料版を申し込む必要がある。有料版の価格は1000円程度となる見込みだ。
ソフトバンクモバイル広報によれば、従来300ページほどあった分量を100ページほどにするものの、「内容を削るというより、文章で説明していたものを絵にするなどして文字数を減らした。通常使う範囲では問題ないと考えている」という。
今回の取り組みについて、ソフトバンクモバイルでは「環境への取り組みの一環」と説明。2009年春以降に発売するほとんどの機種についても、同様の措置をとるという。紙を減らすことでコスト削減につながると考えられるが、「今回の取り組みはCSR(企業の社会的責任)の観点からのもので、コスト削減効果について数字は出していない。有料版の1000円分、端末が安くなるというわけではない」(広報)とした。
ネット上では今回の措置について議論がなされており、「説明書は見ないのでよい」という反応がある一方、パソコンを持っていない人やインターネットを利用するのが苦手な人もいることから「欲しい人には無料で渡すべき」という声や、「インターネット上での配布では、都合の悪い部分が将来的に書き換えられる可能性がある」などの指摘もある。
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