総務省が募集した、携帯電話向けマルチメディア放送方式として想定される具体的なシステムに対し、民間事業者が提案した5件の内容がこのほど明らかになった。
提案されたシステムは、V-HIGH周波数帯(207.5〜222MHz)を想定したシステム4件と、V-LOW周波数帯(90〜108MHz)を想定したシステム1件。V-HIGH周波数では、ISDB-Tmm携帯端末向けマルチメディア放送方式と MediaFLO (メディアフロー)方式による提案がそれぞれ2件ずつ提出されている。
ISDB-Tmm方式による提案をしたのは、ソフトバンクの子会社であるモバイルメディア企画と、NTTドコモなど5社が共同出資して設立されたマルチメディア放送企画LLC合同会社の2社。一方、MediaFLO方式は、クアルコムジャパンのほか、メディアフロージャパンとKDDIが連名で提案している。
V-LOW周波数に対しては、NHKやFM東京など放送局14社、財団法人道路交通情報通信システムセンターなど計18社/団体が提案。総務省の電気通信技術審議会が1999年11月29日に答申した、地上デジタル音声放送方式の技術的条件を基盤に、「ダウンロード機能」「簡易動画の高画質化」「MPEGサラウンド」「IPパケット多重機能」などを含めた、高機能化を図っている方式を提唱している。
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