T-Mobile USAは米国時間10月22日、Googleが提唱するモバイル・オペレーティングシステム(OS)「Android」を搭載した初のスマートフォン端末「T-Mobile G1」の全米での公式発売を開始した。
一般ユーザーは、ボストン、シカゴ、ダラス、ロサンゼルス、ミネアポリス、ニューヨーク、シアトルなど、T-Mobileの3Gサービスが利用できる全米各都市の販売店でG1を購入できる。21日夕刻には全米での発売に先駆け、初の店頭販売がサンフランシスコで行われた。
HTC製のG1は、3Gに対応している以外にも、タッチスクリーンとQWERTY式のフルキーボードを搭載し、GPS機能を備えるほか、Wi-FiおよびBluetoothで接続できるのが特徴だ。だが、多くのユーザーにとって大きな魅力なのは、オープンソースのAndroidソフトウェアだろう。これを武器に、Googleは旧来式の電気通信ビジネスを打ち破ることを目指している。
AndroidはGoogleの各種サービスと密接に結びついており、これによりインターネット界の巨人である同社には自社サービスを利用させる新たな手段が加わったと、CNET News.comのStephen Shankland記者は指摘する。同記者は次のような例を挙げている。
検索広告は、もちろんGoogleの主要な収入源だ。Androidのウェブブラウザでは他社の検索エンジンも利用できるが、G1のホーム画面には、これとは別にGoogle検索ボックスから検索するための画面が用意されている。この検索ボックスには、MicrosoftやYahooの検索機能に切り替えるオプションはない。
一方、CNET Reviewsでは、携帯電話端末としてのG1に対して次のような評価を下している。
デザインには魅力がないし、もう少し機能があればよかったと思われる一方、T-Mobile G1の本当の魅力はGoogleのAndroidプラットフォームだ。Androidは、スマートフォンをよりパーソナルで強力なものにする可能性を秘めている。とはいえ、今はまだそこまでの域には達していないので、G1は今のところ、一般ユーザーやビジネスユーザーよりも、新しもの好きやガジェット好きにとって最適な携帯電話と言える。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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