Appleは、「iPhone」にバックグラウンド処理に相当する機能を持たせることについて、自ら設定した期限を守ることができなかった。
Appleは3月に開催のiPhone SDKイベントで、iPhoneアプリケーションをバックグラウンド処理できないことを明らかにし、開発者から不満の声を受けた。その対処策として、同社は6月に開催した「Worldwide Developers Conference」で、Push Notification Service(あるアプリケーションを使用中でも、別の起動していないアプリケーションへの通知をAppleのサーバから受けられるというもの)を提供する約束をしていた。
しかし、Macworldが指摘しているように、Appleは、この機能を9月に提供すると約束していたが、もう10月である。iPhoneのアップデートとしては、2.1が出され、2.2はどちらかと言えば細かい変更が中心となると思われており、Appleは、このサービスをすぐに提供することを予定していないようだ。
MacworldでDan Moren氏は、iPhone 2.0に発覚した問題を考えると、Appleはまずそれらのバグを2.1リリースで修正することを、Push Notification Serviceの開始より優先させたのではと指摘する。この指摘は確かにつじつまが合う。また今週同社はiPhone用ソフトウェアに付随する機密保持契約の終了を決定しているが、これを考えた場合、開始は間もなくと思われる。
しかし、この機能は重要なので、Appleはできるだけ早期に立ち上げて稼働させる必要がある。確かに、iPhoneの開発は、バックグラウンド処理の不備により大打撃を受けているとは思えない。しかし、選択肢が与えられることで、開発者は、この技術を採用して大きな効果を得られる可能性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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