Facebookが米国時間9月29日夜、新しい魅力的な「iPhone」アプリケーションとともに、新しいトップページを発表した。評判がいまいちだったメンバーページの「デザイン変更」のことではない。Facebook.comにアクセスしたときにログインしなくても表示されるページが一新されたのだ。このページはメンバーでなくても見ることができる。
新たに青のグラデーションの背景になり、ページ全体の堅苦しさが少し和らげられている。しかし、もっと重要なのは、小さなFacebookの「顔」のアイコンが世界各地に散りばめられ、点線でつなげられた世界地図だ。
創設者のMark Zuckerberg氏の好きな表現の1つである「ソーシャルユーティリティ」という言葉がトップページからなくなり、「Facebook helps you connect and share with the people in your life(Facebookは、皆さんの生活における人とのつながりと共有をお手伝いします)」(日本語版トップページの表記は、「Facebookは、情報共有の場を提供することにより、よりオープンでつながりのある世界の構築をお手伝いします」)という、ソーシャルネットワークをより禅のように説明した表現に置き換えられている。
マップは重要だ。Facebookは世界的なトップ企業の座を狙っている。ほぼ間違いなく、Googleとは違った方法で、だ。Googleは、中国の百度など、地域のライバルへの対応に苦労している。3月に開催された「South by Southwest Interactive Festival」で、Zuckerberg氏は、中東の戦争で荒廃した地域の若者がFacebookを使ってコミュニケーションを取り、視野を広げている様子について語った。
現在、Facebookの1億人を超えるユーザーの半数以上は米国以外の地域の人たちだ。つまり、Facebookは地域のライバルをしのぎ、世界支配を達成する方向に順調に進んでいるかもしれないということだ。
推測になるが、この新しいマップで飾られたトップページが新しいiPhoneアプリケーションと一緒にリリースされたという事実は興味深い。iPhone 3GはGPSに対応しており、何らかのリアルタイムの場所の共有がFacebookで実現するのではないかと考えている人もいる。
すでに、少数の新興企業が位置認識サービスを提供しているが、消費者はサービスを導入したがっていない。Loopt、Whrrl、BrightkiteはiPhone 3Gアプリケーションをリリースしたが、一部で予想されていたような爆発的な人気を集めたわけではない。
しかし、Facebookがこの分野に参入すれば、話は違ってくるかもしれない。実際にはどうだかわからないが、1億人ものFacebookユーザーは、インターネットで自分たちに関するすべての情報を共有するのに二の足を踏むことはないと思われるからだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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