iPhoneアプリケーションを一度でも使った経験があれば、いずれ爆発的な人気が出そうな予感や、いくつかの点で未来のソフトウェアとなりそうな印象を抱いたことだろう。
その主な理由は、iPhone、特に「iPhone 3G」が、GPSや洗練されたインターフェース、OS X、加速度計、高速インターネット接続などを備えているためだ。
そして今、携帯電話ユーザー向け音声認識ツールの販売に特化してきたDial DirectionsがiPhoneビジネスに乗り出そうとしている。
Dial Directionsは米国時間9月8日、DEMOFallで、「Say Where」と呼ばれるiPhoneアプリケーションを発表した。このツールは、iPhoneユーザーが音声を使って、地理情報に特化したオンラインサービスプロバイダー数社が提供する情報を入手できるというものだ。
Dial Directionsは今後もパートナー企業の数を増やしていく予定だが、当初は、MapQuest、Yellow Pages、Ask.com、Yelp、Traffic.comなどのサービスをiPhoneユーザーが音声認識で利用できるようにする。
アイデアはシンプルだ。まず、Say Whereを起動する。そして、アプリケーションの指示に従って目当ての住所や企業名を声に出して言うだけだ。Dial Directionsは、Appleの承認が得られ次第、同アプリケーションをApp Storeで無料配布する予定であるため、早期にAppleの承認を得たい考えだ。
そして、ユーザーが次に行うのは、利用したいサービスの選択だ。たとえば、名前を言ったレストランのレビューが見たいならYelpを選択する。そして、しばらくすると結果が表示される。
また、住所を言ってMapQuestを使用すると、その住所への行き方が表示される。それが可能なのは、iPhoneに内蔵されているGPSチップが同サービスにユーザーの現在地を知らせるためだ。
このアプリケーションの画期的な点は、ユーザーが(ほとんど)手を使わずに、欲しい情報を入手できるという点だ。そのため、Say Whereを使用することで、iPhoneユーザーは、たとえば、車を運転中でもお店に名前や住所を入力するためにiPhoneの画面を見ることなく、探している情報を得ることができるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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