「iPhone 3G」の電波受信感度を巡る問題で、(その原因に関する)もっともらしい説明が出てきた。電力制御に関係した説明である。
RoughlyDraftedは米国時間8月28日、あるAT&Tと関係の深い情報筋が、よく通話が途切れたり、十分に電波を受信できなかったりするという、7月のiPhone 3G発売以来、多くのユーザーが経験してきた事象に関して、iPhone 3G内部の「欠陥がある」電力制御ソフトウェアこそ、その原因であると語ったことを伝えた。要するに、iPhone 3Gは、接続を維持するために、携帯電話基地局に対して、必要以上に多くのパワーを要求するようになっており、複数のiPhoneが、同じ基地局へ同時に接続を試みる時に、これが非常に大きな問題を招いてしまうというのだ。
RoughlyDraftedがコンタクトを取った情報筋によると、iPhone OS 2.0.2ソフトウェアアップデートは、この電力制御に関わる問題を修正するためにリリースされたようだ。しかしながら、この同じ情報筋の話では、すべてのiPhone 3Gユーザーが、あるいは相当数のユーザーが、2.0.2ソフトウェアへとアップグレードするまでは、問題の完全な解決は期待できないと考えられているという。
ユーザーが、2.0、2.0.1、2.0.2という異なった環境を混在して使用している状況では、2.0と2.0.1の電力制御問題が、2.0.2ユーザーにも影響を及ぼすことになる。ネットワークの不具合というよりは、2.0と2.0.1ソフトウェアの、欠陥がある電力制御アルゴリズムとネットワークの相互作用に問題があって、こうした事態を招いている。だれもが早期に2.0.2ソフトウェアを利用するようになればなるほど、問題は解消されていくだろう。
この説明は、iPhone 3Gを初期に購入した人が少なくない、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨークなどの、より多くの人口が集中する地域で、この問題が深刻化している原因を解明するものとなる。また、2.0.2ソフトウェアにアップデートしたからといって、すぐに全面的な改善が見られなかった原因を説明するものともなるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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