アラバマ州在住の女性が、「iPhone 3G」のネットワークが実際は広告でうたわれているよりも遅いとして、Appleに対して訴訟を起こした。
米国時間8月19日、アラバマ州北地区米連邦地方裁判所に提出された10ページに及ぶ訴状において、バーミングハム在住のJessica Smith氏は、明示および黙示の保証の不履行、ならびに不当利得の罪でAppleを告発した。訴えるにあたり、購入したiPhone 3Gを「欠陥品のiPhone 3G」と呼んでいるSmith氏は、集団代表訴訟の形をとりたいと考えている。
訴訟では、AppleのiPhone 3Gの広告キャンペーンが誤解を招くと主張している。
訴状には、「被告は、顧客に欠陥品のiPhone 3Gに関する宣伝文句や説明を信じ込ませ、iPhone 3Gが『2分の1の価格で2倍速い』と思わせた」と書かれている。
今回の訴訟は、7月11日にAppleとAT&Tが初代iPhoneの後継機種をリリースして以来、インターネットで広がりを見せているiPhone 3Gの電波受信感度に関する不満の声を映し出している。この問題に悩むユーザーは、iPhone 3Gは、たとえ動かずにじっとしていても、3GネットワークとEDGEネットワークを切り替え、3Gの電波状態がよい場合でも、通話の最中に電波が切れると述べている。
訴状には、「購入直後、原告はすぐにインターネット接続、電子メールの送受信、テキストメッセージなどのデータ転送が予想よりも、そして広告でうたわれているよりも遅いことに気づいた」と書かれている。
Appleはこれらの苦情について何週間も沈黙を守っていたが、今週初めになってついに、電波受信感度の問題が存在することを認めた。Appleの広報担当者はAssociated Press(AP)に対し、iPhone OS 2.0.2ソフトウェアアップデートは「3Gネットワークの通信を改善する」目的で設計されたと述べた。
しかし、8月18日のアップデートには、「バグ修正」の一言しか書かれていなかったため、何の問題に対応するアップデートなのか正確には分かりにくかった。
訴訟では、Appleに対し、すべての欠陥品を修理または交換し、不特定の損害、利息、および弁護士費用を支払うよう求めている。
Appleの関係者にコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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