Googleの携帯電話プラットフォーム「Android」を担当するセキュリティチームは、同プラットフォームの監視に力を注いでいることをアピールして、セキュリティ研究者の間における関心を高めようと試みている。
人気が高いメーリングリスト「Full Disclosure」への電子メールの中で、Androidのセキュリティチームは、システムに問題はつきものなので、Googleは脆弱性の発見と報告の両方でセキュリティ研究コミュニティーの協力を必要としている、と述べた。
「予想している人もいるだろうが、安全な携帯電話プラットフォームを構築し維持するのは難しい課題だ。これまで、当社で開発した部分におけるバグの多くと他のオープンソースプロジェクトにおける問題を見つけ出し、修正してきたが、これだけ大がかりで複雑なシステムだと、新たなセキュリティ問題が見つかるのは避けられないと認識している」と、Androidのセキュリティチームのメンバーは書いた。
同チームは、Androidの脆弱性を公表せずにGoogleに報告するよう、セキュリティ研究者に求めている。
「われわれは、責任ある報告に感謝し、こうした行動を奨励する。Androidは多種多様な機器に搭載され、パッチを当てるには大がかりな調整が必要になるので、なおさらそうだ。攻撃に利用される可能性があるセキュリティ研究者が、バグを報告し、妥当な期限を設けるといったかたちで援助してくれるなら、Androidデバイスのエコシステムをできる限り迅速に守るのに大いに役立つ」と、セキュリティチームのメンバーは書いた。
Googleにコメントを求めたが、記事執筆時点までに回答はなかった。
Androidプラットフォームについては、2008年3月に複数の脆弱性が報告された。Androidはまだデバイスに実装されていないが、ソフトウェア開発キット(SDK)に搭載されたAndroidエミュレータでこれらの脆弱性に対する攻撃のテストが行われた。SDKの待望のベータ版は米国時間8月18日に開発者に公開されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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