イスラエルのテルアビブに拠点を置き、スマートフォン向けライブビデオストリーミング用ソフトウェアを開発するFlixwagonは現地時間7月28日、いわゆるジェイルブレイク(脱獄)済みiPhoneのユーザーがオンライン上で映像を放送するためのアプリケーションをリリースしたと発表した。
これは、世界初のiPhone向けビデオ放送ツールの1つとなる。しかし、iPhoneソフトウェアが脱獄済みであることが使用の条件となる。
「今日現在、『脱獄済みの』ファームウェア1.1.4を搭載した初期版iPhoneのユーザーは、Flixwagon iPhoneのパブリックアルファ版の利用が可能だ」とFlixwagonの創設者であるSarig Reichert氏は語る。
Reichert氏によると、Flixwagonは現在、iPhone 3Gと2.0版ファームウェアを搭載した初期版iPhone向けのアプリケーションを開発中だという。ただ、同氏はこれらのアプリケーションの発売日は明らかにしなかった。
Flixwagonは1月、携帯機器向けOSであるSymbian用に、無料でダウンロード可能なビデオ放送用アプリケーションをリリースした。Symbianは主に、N95などのNokia製スマートフォンに搭載されている。同社は6月には、Windows MobileとiPhoneソフトウェア向けアプリケーションも開発中であることを明らかにしていた。Flixwagonに知名度で勝る同社のライバルQikも最近、新機能を搭載した同社ソフトウェアのパブリックベータ版を発表した。
脱獄済みiPhoneのユーザーは、モバイルブラウザに「m.flixwagon.com/iphone」とタイプすれば、Flixwagonのアプリケーションを見つけることができる(デモはこちら)。
このFlixwagonのアプリケーションを使えば、ユーザーはボタンをクリックするだけで映像を録画し、その映像を即座にウェブ上で放送できる。ただ、放送までにかかる時間は携帯電話の接続状況によるため、FlixwagonはiPhoneユーザーにEDGEネットワークではなくWi-Fiネットワーク上で放送するよう勧めている。
ユーザーはビデオクリップをFlixwagonのパブリックページかプライベートページにアップロード可能で、YouTubeへも投稿することができる。また、Twitterアカウントにお知らせを流すことが可能だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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