Appleは、2007年に米国のスマートフォン市場に突然現れ、一躍トップ企業に上り詰めたが、第1四半期はやや苦戦した。
調査会社IDCがまとめたデータによると、Appleは依然として、米国のスマートフォン市場でResearch in Motion(RIM)に次ぐ第2位に付けている。しかし、IDCのアナリストRamon Llamas氏のデータによると、Appleは、第4四半期から第1四半期にかけてRIMとPalmに押され、市場シェアを失ったという。
第1四半期のRIMの市場シェアは、第4四半期の35.1%から44.5%に上昇。一方、Appleのシェアは第4四半期の26.7%から19.2%に下落した。また、スマートフォン「Centro」の販売が好調だったPalmのシェアは、第4四半期の7.9%から13.4%に増加。次いで第4位にサムスン電子、第5位にHTCが入り、市場シェアはそれぞれ8.6%、4.1%だった。
Appleは直近の業績報告で、iPhoneの販売台数が170万台だったことを明らかにした。これは、同社が第4四半期のホリデーショッピングシーズン中に販売した230万台を下回る。それに対し、RIMとPalmの両社は、ほぼ同時期に四半期ベースの販売台数を伸ばした。ただし、Appleが採用する会計年度とRIM、Palm両社が使用する会計年度が若干異なるため、販売台数の算定期間は完全には一致していない。
iPhoneのシェア減少の原因ははっきりしない。RIMとPalmは、消費者のスマートフォンユーザーの取り込みを強化してきた。RIMは、CurveやPearlといったハイエンド機を扱い、一方のPalmは99ドルのローエンド機Centroを販売してきた。
さらに、iPhone 2.0が6月9日に発表されることが予想されており、数週間前からiPhoneの品薄状態が続いていたことを考えると、Appleは第2四半期もシェアを失っている可能性がある。Appleは一貫して、暦年としては初めて通年でiPhoneが販売される2008年に1000万台のiPhoneを出荷する意向を繰り返し述べてきた。RIMは、3月1日に終了した2008年会計度中に、1400万台のBlackBerryを販売した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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