ウィルコムは5月26日、W-ZERO3の後継となるシャープ製端末「WILLCOM 03(ウィルコム・ゼロスリー)」(型番:WS020SH)を発表した。全面にタッチパネルを採用し、Windows Mobile搭載のスマートフォンながら重さ135gと小型軽量化した。6月下旬より販売する。
OSには国内で初めてWindows Mobile 6.1 Classic日本語版を採用。また、フルブラウザにはOpera Mobile 9.5を搭載している。Flash Lite 3.0を採用したことで、Flashバージョン8相当の表示が可能とのことだ。
WILLCOM 03という名称について、同社代表取締役社長の喜久川政樹氏は「『0』は商品設計をゼロから見直したことを示し、『3』は基本性能である通話、メール、ウェブをさらに強化したという意味。W-ZERO3シリーズの集大成、完成形になったという意味で『03』とした」と話した。
最大の特徴はそのデザインにある。これまでW-ZERO3シリーズはビジネスパーソン向けのイメージが強かったが、より一般の人でも使ってもらえるように色使いをポップにし、手のひらに収まるよう小型化した。「スマートフォンをこれまで『敷居が高い、使いこなせないのではないか』と感じていた人にも、簡単にスマートフォンの世界に入ってもらえるようにした」(喜久川氏)。また、操作画面なども既存の携帯電話に近づけた。
全面タッチパネルでカーソルキーとダイヤルキーが用途によって切り替わる。また、スライド式のフルキーボードも搭載する。大きさは幅50mm×高さ116mm×厚さ17.9mm、重さ135g。カラーバリエーションはピンクトーン、ゴールドトーン、グリーントーンの3色。
メール機能としては、グーグルのgmailやISPが提供するメールサービスも送受信できるようにしており、初期設定時にこのプロバイダメールも設定するようにした。また、ウェブ機能として、Yahoo! JAPANなど利用者の多いサイトはメニュー画面から1クリックでアクセスできるようにした。
これまで不満点として挙げられていた電池寿命にもこだわった。連続通話時間は約6時間、連続待ち受け時間は420時間となる。
ディスプレイは3インチのWVGA液晶。ワンセグ機能や200万画素のオートフォーカスカメラも搭載した。通信機能としては、PHSの高速通信規格「W-OAM」対応W-SIM、無線LAN(IEEE 802.11b/g)、Bluetoothに対応する。このほか、HTMLメール、写真に手書きコメントを添えられる手書きメールに対応、電子書籍が閲覧できる「コミック&ブンコビューア」を搭載して、人気漫画「DEATH NOTE」の第1話をプリインストールしている。
価格は、W-VALUE SELECTで一括購入の場合は6万3120円。ただし2年契約で毎月1150円が通信料から割り引かれるため、実質負担額は3万5520円になるとしている。
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