Intelは、同社プロセッサ「Atom」をAppleが将来の「iPhone」で採用するという報道を否定した。
CNET News.comの姉妹サイトZDNet.deは米国時間5月14日、ドイツのIntel幹部が報道陣に対し、AppleがAtomチップの採用を大型版のiPhoneで将来的に予定していると述べたと報じた。ZDNet.deはその後、iPhoneではなくMobile Internet Device(MID)でAppleがAtomを採用するかもしれない、という可能性についてHannes Schwaderer氏が言及しただけだったと記事を訂正した。
米国のIntel関係者は、この記事は事実無根な部分が多いと述べた。Appleは、将来の製品について口外しないよう納入業者に要求することで有名だ。そのため、Intelがうわさを沈静化させようと素早く対応したとしても不思議ではない。
しかし、iPhoneにAtomというのは単純におかしな話で、少なくとも現時点ではそうだ。同チップは、iPhoneのような小型デバイスで利用するには、発熱が多すぎる。Intelは、携帯端末で求められる消費電力要件を満たすため、「Moorestown」と呼ばれる次期Atomチップを開発中だ。ただし、このチップが投入されるのは、2009〜2010年となる。
常にうわさされるOS X採用ミニタブレットデバイスでAppleがAtomを採用する可能性はあるが、iPhoneでAtomをすぐに採用することはないだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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