オムロンソフトウェアは5月13日、携帯電話などに向けた日本語入力システム「iWnn(あいうんぬ)」を開発したと発表した。機種変更しても学習した辞書を引き継げるため、ユーザーは同じ使用感で漢字変換などができる。
iWnnは、入力時の状況を自動的に判断し、最適な予測候補を表示する機能を搭載した。具体的には、季節や送信相手、時間、文脈などに応じて、予測結果を自動的に変える。たとえばメールの相手が上司の場合は固い表現を、友人の場合はくだけた表現を優先的に表示する。また、入力時が朝の場合は「おはよう」、昼の場合は「こんにちは」といった表現を入力候補として表示する。
このほか、電話帳やカレンダー、楽曲などの外部データを活用して、アーティスト名や知人、友人名などの語彙も動的に利用できるとしている。
また、辞書の切り替えだけで多言語の予測入力ができるようにした。共通のユーザーインターフェースで多言語の入力を実現できるため、端末メーカーが海外向けモデルを開発する際に、期間とコストを削減できるとしている。
オムロンソフトウェアでは、5月14日から16日まで東京ビックサイトで開催される「組込みシステム開発技術展(ESEC)」において、iWnnのデモンストレーションを披露する。
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