モバイルリスティング広告を提供するサーチテリアは4月23日、新しいモバイル広告配信システム「OPAST(OPtimized Ads by SearchTeria)」を発表した。複数の媒体と広告主を自動的に結びつける、モバイル広告のアドマーケットプレイスである。
OPASTはモバイルサイト向けのテキスト広告と、画像やGIFアニメを使ったピクチャー(バナー)型の2つを取り扱う。また、課金形態として、クリック課金の「ニーズマッチ配信」と、インプレッション(表示数)課金の「オファー配信」という、2つのタイプを提供する。
ニーズマッチ配信はオークション方式を取り、最低広告単価は10円。広告のクリック率や広告主の業種、広告主が設定した広告単価などによって表示確率が変わる点が特徴だ。つまり、ある媒体においてクリックが高い広告は多く露出される一方、クリックの少ない広告は露出が減り、必然的に媒体と相性の良い広告が優先的に表示されるようになる。広告主は広告掲載レポートを媒体別に確認できる。
これに対しオファー配信は、広告主が特定の媒体に対してインプレッション数を確保するもの。その代わり、広告単価はニーズマッチ配信の単価に一定額上乗せされた価格になる。
広告主はニーズマッチ配信によって自社の広告と掲載媒体との相性を見極めた上で、オファー配信を利用して相性の良い媒体を指定し、インプレッション数を確保できる。2つの形態の使い分けによって、広告の機会損失などを減らすことができるというのが、OPASTの特徴となっている。
OPASTの開発にあたっては、これまで同社が手がけてきたリスティング広告の経験が大きいと、サーチテリア代表取締役 セールス&マーケティング担当の三浦光氏は話す。クリック課金型のモバイルリスティング広告では、ニッチなキーワードにおけるクリックが少なく、広告主が設定した予算分だけ広告を表示できないことがあった。
一方で、テキスト型やピクチャー型の広告を配信する場合、広告主は予算分だけ広告を配信できる一方で、媒体資料以外に参考となるものがなく、広告効果を予測しにくいという課題がある。そこでOPASTはクリック型課金とインプレッション型課金を組み合わせることで、広告主が希望に合わせて配信形態を選べるようにした。
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