社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は4月21日、日本と韓国の一般消費者を対象としたゲーム利用などに関する調査報告書「2008CESA一般生活者調査報告書〜日本・韓国ゲームユーザー&非ユーザー調査〜」(A4判、本文169ページ、5250円)を発刊した。
CESAでは、1996年よりコンピュータエンターテインメント産業に関わる各種データを調査・集計し、業界内外に向け情報を発信している。今回の調査報告書もその1つで、「CESAゲーム白書」の基礎データとなる「一般消費者のゲーム利用・ライフスタイル」に関する調査結果をまとめたもの。
調査は、首都圏および京阪神、その他の地域に在住する3〜79歳の一般生活者を対象に行われた。有効回収数は1060サンプル。また、財団法人韓国ゲーム産業振興院と合同調査を実施しており、韓国の調査結果も合わせて掲載している。
調査によれば、「現在も継続的に家庭用ゲームに接している」と回答した国内の家庭用ゲーム現参加者は30.3%で、全人口へ拡大推計した結果、3739万人となった。なお、2006年の調査では、現参加率が28.4%、推計3308万人となっている。
また、昨今の新傾向の家庭用ゲームについて、一般生活者全体に現在の利用・関心をたずねたところ、「知識トレーニングなど勉強になるもの」が40.6%でトップとなった。次いで今回新設した「フィットネスで体を鍛えたり、健康管理ができるもの」が33.4%、「リモコンを持って体を動かせばその通りに動くもの」が28.2%、「料理レシピ・辞書・地図など実用的なもの」が26.7%という結果となった。
一般生活者全体の家庭にある全ての保有ゲーム機を複数選択でたずねたところ、「ニンテンドーDS」(49.9%)、「プレイステーション2」(38.0%)の順に多く保有していることが分かった。
また、回答者本人が使用しているゲーム機では、同じく「ニンテンドーDS」(31.2%)、「プレイステーション2」(14.9%)の順に多いことが分かった。
一方、家庭用ゲーム現参加者321人に「最も多く使う家庭用ゲーム」を1つだけたずねたところ、「ニンテンドーDS」(51.1%)が最も多く、続いて「Wii」(15.9%)、「プレイステーション2」(15.0%)の順に多いことが分かった。
日本と韓国の「ゲームをする子供をもつ親」を対象に(日本399人、韓国469人)、子供がゲームをプレイする際の対応をたずねたところ、「少し制約」が日本49.4%、韓国50.5%で、両国共にトップという結果となった。
一方、「子供と一緒にゲームをしていますか?」という質問では、日本では「たまに一緒にしている」「一緒にすることはほとんどない」が共に33.3%でトップとなったのに対し、韓国では「一緒にしたことは全くない」が43.1%でがトップとなり、両国間での子供への接し方に異なる傾向があることがうかがえた。
報告書ではこのほか、「家庭用ゲーム専用ダウンロード販売サービスによる購入状況」「家庭用ゲームのプレイ相手」「ゲームの有効利用事例に対する考え」「飲食とゲーム」「ファッションに対する考え方」などを掲載している。
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