ソフトバ ンク・ヒューマンキャピタルは4月7日、最新のインターネット関連業界動向など が分かる「インターネット・ワークスタイル白書」を公開したと発表した。
インターネット・ワークスタイル白書のインターネット関連業界動向では、セ カンドライフに関して、企業は「参入すべき(57.1%)」と回答したのは過半数を超 えた。一方で、参入による効果は「メディア露出意外には見えない」という意見が 60.8%に上る。さらにセカンドライフを「使ったことがない」と回答した人は79.0% と約8割を占めた。課題としては「データが重く、ハイスペックのパソコンが必要 (217人)」、「世界の国によって対応している法律が違う(144人)」などが多く挙 げられた。
ウェブ診断サイトに関する「サービス成功のポイント」調査については、流行 した理由の1位が「簡単な質問で結果がわかる、簡易性(71.8%)」、2位が「結果の 表現方法のユニークさ(61.3%)」となっている。具体的には「脳内メーカー (82.3%)」や「体内メーカー(35.3%)」、「相関図ジェネレーター(25.5%)」 などの認知率が高くなっている。一番面白いのはどれか。また、周りで流行しているサイトについ て聞いたところ、「脳内メーカー」が突出しており、約8割以上を占めた。ウェブ診 断サイトを知ったきっかけとしては「クチコミ(41.3%)」が最も多く、次いで「ブ ログ(30.7%)」、「TV(29.2%)」、「ニュースサイト(26.3%)」とインターネット関連が目立った。
ネットクチコミについては、「かなり関心がある」と「関心がある」を合わせ た73.8%が「関心がある」と回答した。ネットクチコミを参考にして商品やサービス を「購入したことがある」と回答した人も75.8%に上る。ネットクチコミの情報源と して最も影響力が高いのは「掲示板サイト(52.0%)」が最も多く、次いで「業界専 門のクチコミサイト(27.3%)」が続く。一方、クチコミを行う方法としては「直接 会って口頭で(72.1%)」が最も多く、次いで「メールで(32.3%)」、「掲示板サ イトで(24.5%)」となっている。ただし、ブログ運営者を対象に聞いたクチコミを行 う方法では「ブログで(65.5%)」が2位の「直接会って口頭で(52.5%)」より10 ポイント以上高かった。
インターネットと政治に関する意識調査では、「インターネットをもっと政治 に活用するべきだ」と回答した人が82.8%だった。さらに、投票に「ほとんど行かな い」、「行ったことがない」と回答した人のうち、「インターネットで投票できれば 投票する」と回答した人は72.9%に上った。また、インターネットを通じて政治に関 する情報を「得ている」と回答した人は78.0%、具体的には「ニュースサイト (84.3%)」、「ポータルサイト(52.2%)」などを情報源としている人が多い。
今後のモバイル業界については「伸びると思う」と回答した人は89.0%、伸び る業種としては「コンテンツプロバイダー(27.8%)」が最も多く、次いで「メディ ア(15.7%)」、「サイト制作(14.6%)」となっている。その理由としては「技術 革新によるサービスの拡大が想定されるから(28.9%)」や「モバイルの通信速度が 高速化しているから(19.9%)」、「モバイルの市場規模が拡大しているから (16.6%)」などが多く挙げられている。さらに、モバイルの高速化による成長する サービスとしては「動画配信(44.9%)」が最も多く、次いで「メディア (13.8%)」、「ゲーム(13.5%)」となっている。そのほか、GPS機能の標準装備 により成長するサービスは「高精度のデジタル地図(29.8%)」、「子供用メール配 信システム(23.0%)」となっている。
2008年予測に関して、働く業界の2008年の展望を四字熟語で表すと、非イン ターネット業界では「暗中模索」が最も多いのに対し、インターネット関連業界では 「千差万別」「日進月歩」が1位となった。2008年になって一番初めにインターネッ トにアクセスした日については「1日」が最も多く78.3%に上った。
また、インターネット関連業界のビジネスパーソンのワークスタイルではイン ターネット関連業界で働く人に「インターネット企業で働く品格」調査をしたとこ ろ、転職を「したことがある」と回答した人は79.0%、転職をしたことがない人でも 「転職をしようと思ったことがある」と回答した人は64.3%に上った。その理由とし ては「やりがいのある仕事をするため(31.1%)」が最も多く、次いで「仕事環境を 変えたかった・変えたいため(25.1%)」、「年収UPするため(24.9%)」となって いる。1日に受信するメールについては「200通以上(22.3%)」が最も多い。ブログ を「書いている」と回答した人は約半数、更新頻度は「2〜3日に1回(23.0%)」が最 も多い。
そのほか、転職・採用事情について、採用担当者の意識調査や中途転職市場の 動向調査などを掲載している。調査は2007年9月からの約半年間、インターネット関 連業界のビジネスパーソンおよび採用担当者を対象に実施してきたものだ。
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