ラスベガス発--AT&Tでワイヤレス部門トップを務める人物が当地で開催された通信業界の展示会「CTIA Wireless 2008」で、Wall Street Journalに対し、Googleの「Android」をベースとした携帯端末を採用することを検討していることを明らかにした。
AT&Tワイヤレス事業部の責任者であるRalph de la Vega氏はWall Street Journalに対し、Androidを詳細に調査した結果、「将来、自社ポートフォリオに取り入れたいものであると確信した」と述べた。
これは、携帯電話事業者と携帯端末メーカーが1社でも多く自社の新しいOSを採用することがメリットとなるGoogleにとっては、好材料である。
Googleが2007年、オープンソースでLinuxベースのAndroidプラットフォームを開発中であると発表したとき、Googleは「Open Handset Alliance(OHA)」というコンソーシアムの設立も発表した。同コンソーシアムは、携帯電話メーカー、携帯電話事業者、チップメーカーで構成され、Androidの実装を推進する。
OHAにはSprint NextelとT-Mobileが加盟しているが、残る米国キャリアで、国内ナンバー1と2であるAT&TとVerizon Wirelessの2社は、Androidの採用を明らかにしていなかった。
だからといって、AT&TがAndroidへの興味を示したことは、驚きではない。Verizonの幹部も、コンシューマー向けブランド端末向けとしてAndroidを検討していることを明らかにしている。しかしAT&Tと同様、積極的にAndroidに取り組んでいるわけではない。それでも、Verizonの新しく開始するオープンデバイスプログラムで、携帯電話メーカーはAndroidを利用できる。筆者の予想としては、携帯端末メーカーがAndroidをベースとした魅力的な端末を作成した場合、VerizonとAT&Tは必ず自社ネットワークで提供するだろう。だがいま現在、Androidをベースとした携帯電話を提供しているメーカーはおらず、これがどのようなものになるのかは、想像し難い。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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