NGNの国際標準規格策定に向け、日中韓が共同実験

 総務省は、中国・韓国と共同で次世代ネットワーク(NGN)の国際標準化のための実験を3月31日に開始すると発表した。

 NGNの国際標準化をめぐっては、無線通信と電気通信分野における標準化のための国際機関である国際電気通信連合・電気通信標準化部門(ITU-T)を中心に進められ、2008年1月には、おもにIP電話を対象とした「リリース1」の標準化が完了している。今後は、IPTVやFMC(固定網と移動網の融合通信サービス)などの高度サービスを対象とした「リリース2」以降の国際標準化が本格化し、総務省でも2006年度から研究開発に取り組んでいる。

 今回の提携は、その一環として行われ、実験結果をITU(国際電気通信連合)におけるNGNの国際標準案として共同提案することで、国際標準化活動におけるアジア地域の連携を強化し、NGNリリース2の国際標準化の流れをアジア地域に誘引するとともに、関連する知的財産権の獲得を目指す。

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