AOLの「AOL Instant Messenger(AIM)」が、「iPhone」初の公式なネイティブウェブチャットアプリケーションとなった。
カリフォルニア州クパチーノにあるApple本社で米国時間3月6日にiPhone用ソフトウェア開発キット(SDK)が発表された際、iPhoneに搭載されたAIMのデモも行われた。
Appleはこのイベントの場で、iPhone用SDKを使用してテスト版を作成するアプリケーションにAOLのAIMを選んだと述べ、作成期間は2週間だったことを明かした。iPhoneで実際にユーザーが利用できるようになる時期については明らかにされていない。
iPhone用AIMは、画面を指でなでるだけで簡単に複数のインスタントメッセンジャーの会話を切り換えることのできる「Buddy List」を備えている。さらに、iPhoneに保存された写真を友人のアイコンとして使用することができるオプションも提供する。
AIMが最大のシェアを誇るインスタントメッセンジャーソフトであることを考えれば、AppleがYahooやMicrosoft、GoogleではなくAOLを選んだことは驚くに値しない。しかし、iPhone用アプリケーションにおけるもう1つの提携相手であるGoogleからすれば、冷遇された気分だろう。
一方で、AIMは「Google Talk」と相互接続しているため、Gmailと同様iPhone上のGoogleコンタクトにアクセスすることが可能なはずだ。
Nielsen Onlineによると、インスタントメッセンジャー市場におけるAIMのシェアは約50%、「MSN/Windows Live Messenger」は約33%、「Yahoo Messenger」は約30%、Google Talkは約2.5%。これらの値は、各インスタントメッセンジャーアプリケーションの全ユニークオーディエンスに占めるオーディエンスの比率を推計したものである。これらのシェアの合計が100%を超えているのはそのためである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」