Googleへの投資で知られるベンチャー投資家John Doerr氏が今、Appleにラブコールを送っている。
Doerr氏は米国時間3月6日、「iPhone」および「iPod touch」向けアプリケーションを開発する「Apple起業家」を対象に資金を提供する目的で1億ドルを拠出した。Appleの新たなソフトウェア開発キット(SDK)が公開された場で、Doerr氏自身が明らかにした。Doerr氏は、このいわゆる「iFund」について、自らが経営する企業Kleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)が運営し、Appleプラットフォーム向けソフトウェアやサービスを開発する複数の新興企業に投資すると述べた。
Doerr氏はApple本社で、1億ドルは「Googleを4つ」起業するのに十分な額だ、とおどけて見せた。
Doerr氏は、「われわれは今、第3の強力なプラットフォームの創造という歴史を目の当たりにしている」とMacやiPodを例に出しながら述べた。「それはPCを超えるものだ」(Doerr氏)
iFundは、KPCBパートーナーMatt Murphy氏によって運営される。Doerr氏、Sun Microsystemsの共同設立者でKPCBと提携するBill Joy氏らも支援に加わる。ロケーションベースサービス、ソーシャルネットワーキング、モバイルコマース、通信、エンターテインメントといった分野で「市場を変えるアイデア」を持った起業家を対象とする。
KPCBでは、iFundについて、独立した株式会社に成長する可能性のある事業に投資することを意図したものだとしている。
AppleとKPCBは相互依存の関係にある。Appleの役員を務めるAl Gore氏は先頃、グリーンテクノロジを開発する企業を対象とした資金提供事業を指揮するためKPCBに参加した。そして、Appleの経営陣は、KPCBのiFundに対して市場に関連して助言する計画だ。
Doerr氏はイベントの場でこう付け加えた。「未来に投資したければ、iFundはその実現に向けてお手伝いしたいと考えている」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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