筆者の同僚記者であるTom Krazitが米国時間3月4日午後に公開した記事によると、Steve Jobs氏は、Appleの株主総会の場を借りて、PC用Flashの正式版を「iPhone」で使用することについて、「動作が遅すぎて実用的でない」として公の場で却下した。同氏はさらに、モバイル版の「Flash Lite」について、「ウェブでの使用に十分ではない」と述べた。
同氏は率直に意見を述べたわけだが、提携企業について公の場でこのように語るのは極めて異例だ。Adobeが同氏の率直さに感謝するかといえば疑問だが、自らの考えを述べたJobs氏を評価したい。
筆者は、過去数年にわたりAppleと緊密に提携してきたAdobeにコメントを求めた。iPhoneでFlashがサポートされるのだろうか?同社から、次のようなコメントを得た。
「FlashとFlash Liteは大きな成功を収めている。今日、世界のすべての主要携帯電話メーカーは、Flashの使用許諾を取得し、多機能電話からスマートフォン、家庭用電子機器にいたるさまざまなモバイルデバイスを製造している。全世界で4億5000万台以上のFlash対応モバイルデバイスが出荷され、150%の年間成長率を記録する中、当社では2010年までにFlash対応モバイルデバイスの出荷台数を10億台に乗せることを目指している。消費者はデバイスやプラットフォームを問わずリッチなウェブ体験を求めており、当社はそれを提供していく。当社は、全世界の消費者に素晴らしい体験を届けるため、今後も業界のリーダーとの提携関係を維持していくことを期待している」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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