エクストーンは2月13日、利用者が自由にカスタマイズできるポータルサイト「trunc」のモバイル版「truncモバイル(β)」(http://m.trunc.jp/、携帯電話からアクセス可能)を公開した。ニュースやブログの更新情報、ウェブメールの受信状況などを携帯電話から手軽に見られるようにすることで、利便性を高めるのが狙いだ。
truncはパーソナライズドホームページと呼ばれるサイトの1つで、ニュースサイトやブログのRSSフィードやウェブメール、動画コンテンツなどをページの好きな場所に配置できるものだ。海外ではNetvibesやiGoogleなどのサービスがあるが、「日本では企業として手がけているところはなく、やってみたら面白いのではないかと考えた」(エクストーン代表取締役社長の桂信氏)という。各ネットサービスのAPIを利用し、mixiやGREE、フォト蔵、AmebaVision、GyaOなど、国内で人気のあるネットサービスに数多く対応している点が特徴だ。
モバイル版では、利用者がパソコン版で設定した情報が同じように閲覧できる。ブログのエントリなど、より詳しくサイトを見たい場合は、各サイトのモバイル版に飛べるようになっている。モバイル版を用意していないサイトについては、Googleモバイルの検索結果を利用して、PCサイトをGoogleが携帯電話向けに変換したページを閲覧できるようにする。ただしアカウントの作成や画面の編集はPCからしか行えない。
truncは2007年9月にベータ版を公開した。利用者数は1万人弱ながら、1ユーザーあたりの平均滞在時間は1日4時間13分。「ページを開いてすぐ閉じてしまう、利用時間が1分以内のユーザーをのぞくと、平均滞在時間は7時間25分」(エクストーン取締役の木野瀬友人氏)。タブブラウザを使って常にtruncのページを開いておき、更新状況を時々確認する使い方が多いとのことだ。
エクストーンではもともと、パソコンだけでなくさまざまな機器から、情報にアクセスできるようであるべきだと考えていた。携帯電話対応はその第1弾となる。「モバイル版のプロトタイプを作ったときのほうが、truncのプロトタイプができたときよりも、このサービスが便利だと強く感じた」と木野瀬氏は語る。ブログやニュースなどの情報は、ちょっとした空き時間に見るのに最適なコンテンツというわけだ。
利用料金は無料。ただしPCサイトから無料のアカウント登録が必要となる。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル、ウィルコムに対応する。広告で収益をあげる考えで、まずはテキスト広告をモバイルサイトに掲載するとした。
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