KSKのフレックス・ファームビジネスユニット(フレックス・ファーム)は1月29日、PC向け動画共有サービスで利用されている動画フォーマットを、携帯端末でのストリーミング再生可能にする、携帯向け動画配信システム「anymo(エニーモ)」を発表した。
フレックス・ファームはKSKにて、携帯電話向けアプリケーションの開発、および運用を支援するビジネスを展開し、携帯向けの製品やサービスを提供している。
KSKによると、PC向けサービス同様、携帯向けの動画配信や共有サービスも増加する一方で、携帯電話に搭載されたプレーヤーで再生可能なファイル容量は、現時点で最大10Mバイト程度。多くの動画サービスでは、ファイルを分割してダウンロードする必要があった。
また、YouTubeやニコニコ動画など、PC向け動画サービスでは、FLVフォーマットやWMV、MOVなど、さまざまな動画フォーマットが採用されているため、それらのコンテンツを利用して携帯向け動画サービスを提供するには、携帯向けの3GPや3G2フォーマットへの変換が必要となっている。
このたび発表のanymoは、ストリーミング方式で再生するため、ダウンロード方式より素早く動画再生画が可能になるとともに、動画データを閲覧者の端末に残さない仕組み。これにより、携帯端末の動画サイズ制限を受けず、長時間の動画再生が可能となる。
また、フォーマットは、PC向け動画サービスで普及しているFLV、WMV、AVI、MOV、MPEG-1、ウェブカメラなどの入力ソースに対応している。既存のコンテンツ資産を利用して、携帯向け動画配信サービスを構築することが可能。動画ファイルのリアルタイム変換にも対応しているので、ライブ配信など、リアルタイムのストリーミング配信が可能となる。
さらに、再生端末に最適化した配信が可能。配信サーバーで端末情報を保持しているので、再生端末や通信状況に合わせて、最適な再生品質(フレームレート)で配信することができる。
なお、anymo発表と同時に、携帯サイト「anymoペータ」を公開。サービス構築例として、anymoのシステムを利用した動画配信サービスの体験ができるコンテンツを提供している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス