「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナントと三菱総合研究所は12月25日、小学生向けポータルサイト「キッズgoo」において、小学生を対象に実施した、携帯電話に関する調査の結果を公表した。
調査によれば、自分専用の携帯電話を使っている子どもは34.4%だった。学年別で見ると、6年生では40.6%が自分専用の携帯電話を持っていることが分かった。男女別では、男子29.4%、女子37.8%と、女子の方が自分専用の携帯電話を所有している割合が高かった。
また、自分専用もしくは兄弟で携帯電話を使っている子どものうち、使っている携帯電話が子ども向けのものである割合は4割弱で、残りの子どもは大人向けの携帯電話を使用していることが判明した。
携帯電話を持ち始めた学年は、「4年生から」が最も多く、25.1%だった。また、「1年生から」が7.1%、「2年生から」が8.6%と一桁であるのに対し、「3年生から」が19.5%と、3年生を境に携帯電話を持ち始める子どもが急増している。
携帯電話を持つきっかけは、「親から持つように言われた」が43.4%で最も多く、「親に“ほしい”と言って買ってもらった」の32.3%を上回り、子ども自身の意向よりも、親や学校、塾などの意向が主な理由となっていることが分かった。
携帯電話の使い方では、男女とも7割以上が「親や家族との電話」に利用していると回答した。一方、「親や家族とのメール」利用については、男子48.2%に対し、女子は65.8%と男女で差のある結果となった。
また、友達とのやりとりについても、「友達との電話」利用が男子27.7%に対し女子43.2%、「友達とのメール」利用は男子28.1%に対し女子56.8%と、特にメールの利用では男女で2倍以上の差があり、女子の方が友達とのコミュニケーションに携帯電話を活用していることが明らかになった。男女とも友達とのやりとりは電話よりメールの方が多く、親や家族とは電話、友達とはメールというように使いわけているようだ。
通話以外の機能では、「カメラ」を使っていると回答した子どもが81.9%と最も多く、「時計、アラーム」(79.9%)、「音楽をきく」(62.3%)と続き、子どもたちが携帯電話の機能を使いこなしている様子が伺える。
携帯電話の利用について、家庭でルールを設けているかという質問に対し、ルールを設けていない家庭は45.9%だった。9月に実施したインターネット利用に関する調査では、ルールを設けていない家庭は37.8%となっており、現時点では、携帯電話の方が利用を寛容視されているともとれる結果となった。
具体的なルールとしては「利用料金について」(25.0%)が最も多く、次いで「利用する機能について」(21.6%)、「電話やメールの相手について」(19.5%)という結果になった。
きみにとって携帯電話とは?という質問に対し、「絶対ないとこまる!もの」と回答したのは全体の39.7%と約4割に上った。女子ではさらに高く43.7%と4割を超え、予想以上に子どもたちの生活に携帯電話が浸透している様子が伺えた。
通話やメールをするためのコミュニケーションツールとしてだけではなく、カメラや音楽プレーヤーといった複合的なツールとして利用していることなどから、携帯電話は今後も確実に子どもたちにとって必要不可欠なものの一つになっていくことが予想されるとしている。
調査は、11月にスタートした子ども向けアンケート「キッズgooリサーチ」のトライアル調査として、11月9日から11月26日にかけて、キッズgoo上での公開型インターネットアンケートにより実施された。有効回答者数は1100名。
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