英国の消費者にとってAppleの「iPhone」は、価格が購入のネックになっていることが調査で分かった。
市場調査会社GFK NOPが英国で500人を対象に実施した調査によると、554ドル(269ポンド)という価格が多くの潜在的な購入者の購買意欲をそいでいる。
聞き取り調査に応じた消費者のほぼ半数(46%)がこの価格では絶対にiPhoneを購入しないと回答している。また、さらに26%の人がiPhoneの外観は好きだが価格がとにかく高すぎると答えている。
2%の人がクリスマスの購入予定品としてiPhoneを検討している回答した。
iPhoneは11月に入って英国とドイツで発売された。iPhoneに渋々ながらも金を払う意志のある英国の消費者は、Appleの英国でのiPhoneのパートナーであるO2と18カ月契約することが義務づけられている。ドイツでは最近、携帯キャリアのVodafoneが、AppleとそのドイツのパートナーであるT-Mobileに対してiPhoneのロック解除したバージョンを販売することを命じる裁判所の差止命令を勝ち取った。フランスではAppleは法律によって6カ月後にロック解除したiPhoneを販売することが義務づけられている。
英国における携帯電話市場の成功は、端末に対する補助金に負うところが大きいとGFK NOPでは指摘している。つまりiPhoneは高い小売価格のために他の携帯端末と比べて浮いた存在になっているということだ。
iPhoneの価格は企業にとっても購入を妨げる要因になっている。ある最高情報責任者(CIO)のユーザーパネルによる最近の投票結果によると、企業の上層部は、iPhoneは高すぎて会社用の携帯電話としては使えないと考えている。
しかし、今回の調査ではAppleにとってもささやかながら朗報がある。それは消費者のiPhoneに対する認知度が高いことだ。回答者の75%がiPhoneについて聞いたことがあると答えている。また消費者はiPhoneの名前から音楽と電子メールとウェブサーフィンを強く連想するという。
Appleにコメントを求めたが回答を得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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