ACCESSは11月13日、フランスのデータ放送関連技術開発会社であるEXPWAYと、仏時間11月12日にライセンス契約を締結し、携帯電話向けデータ放送対応ブラウザ「NetFront Browser DTV Profile DVB-H Edition」を開発したと発表した。今後、欧州を中心とした、DVB-H規格を標準とする海外市場に向けて販売する。
DVB-H規格は、欧州をはじめ米国やアジアの一部の地域などで標準化が進んでおり、2006年6月にイタリアで商用放送が開始されている。
NetFront Browser DTV Profile DVB-H Editionは、DVB-H規格であるDVB-IPDC、およびOMA-BCASTに準拠しており、データ放送の受信だけでなく、ネットワーク経由のビデオ・オン・デマンドサービスへの対応も可能となっている。
このたび、番組表などの情報を表示する電子サービスガイド(ESG)機能として、DVB-H規格製品の実績があるEXPWAYの「FastESGTM」を統合した。これにより、投票やクイズなどの双方向型サービスや、ビデオデータなどのダウンロード機能を提供することも可能となり、通信事業者独自の付加サービスの実現を支援するとともに、海外でのデータ放送対応端末の迅速な市場投入に貢献できるとしている。
なお、ACCESSは、2006年4月に開始され、普及が進む日本のワンセグ(ISDB-T規格)サービスに、データ放送向けブラウザ「NetFront Browser DTV Profile Wireless Edition」を提供している。国内で培った実績により、放送と通信を連携させた新しいサービスの開拓を推進していくとしている。
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