ReutersとNokia Research Centerは、記者がコンピュータの代わりにハンドヘルド機を使って、記事やマルチメディアのニュースコンテンツを完成させ、発行できるようにする共同プロジェクトに取り組んでいることを明らかにした。「Reuters Mobile Journalism」というこのプロジェクトでは、Bluetooth対応キーボード、インタビューを録画するカメラ用の小型三脚、携帯電話に接続できるマイクなどの周辺機器をNokia製ハイエンド携帯機器「N95」につなぐとともに、テキスト、画像、ストリーミングメディアを1つにまとめて編集するのに適したソフトウェアを利用する。
両社の共同声明の中で、ReutersのMedia部門チーフサイエンティストであるNic Fulton氏は次のように述べている。「重くて持ち運びにくいノートPCでなく、ハンドヘルド機とモバイルジャーナリズムアプリケーションを活用することにより、記者は、現場を離れることなく記事を書き上げ、配信できるようになる。これは時間の節約になるだけでなく、文字通り最新で質の高いニュースを確実に手に入れられるという点で、読者や視聴者の利益にもなる」
もちろん、これを実現するには、記者がN95のセットを持っている必要がある。
Reutersでは、2007年夏にモバイルジャーナリズムのテストを実施し、米大統領選挙の予備選挙関連イベント、Edinburgh International Television Festival、New York Fashion Weekなどの現場から、実際に記事を書いて送った。現在のところ、プロのジャーナリストの利用を想定しているだけだが、今後は大学生にも協力を求め、拡大し続ける市民ジャーナリズムのニッチ市場にこの「ツールキット」が適合するかどうかを見極めるテストを行う計画もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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