通信大手3社は、携帯電話の契約が好調だった「au」のKDDIとソフトバンクの2社が増収増益を確保した。半面、携帯契約の頭打ちが続くNTTドコモの苦戦が響いてNTTが減収減益となり、携帯電話で明暗が分かれた。
4〜6月期の営業利益の増益幅で3社中、頭ひとつ抜け出したのがソフトバンクで、前年同期比44・9%増と伸びた。携帯子会社のソフトバンクモバイルの好調が寄与した。KDDIは携帯事業が堅調だったものの、固定電話の赤字が響き15・6%増だった。一方、NTTは、ドコモの大幅減益が響き、16・7%減と“独り負け”で、売上高も唯一、減収だった。
3社の先行きには不透明感も漂う。ドコモ、KDDIが携帯電話料金の値下げに踏み切り、料金競争が激化の兆しを見せ始めているためだ。
3社とも追加値下げの可能性を否定するが、料金競争が懸念要因となりそうだ。
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