Xiaomi(シャオミ)が、インド国内で製造した新しいフラッグシップ端末を発表した。インド市場を明確なターゲットとしている。
新端末「Redmi 2 Prime」はXiaomiがインドで製造する同社初のスマートフォン。Xiaomiは、中国のFoxconnと提携し、インド国内に製造拠点を設立することで同国の消費者を獲得することを目指している。Foxconnは、Appleの「iPhone」や「iPad」の製造で最もよく知られている。
今回の動きは、グローバル展開を目指すXiaomiの戦略の一環であり、中国の電話機メーカーとしての役割にとどまらず、それを越えようとするものだ。さらに、IDC AsiaのシニアマーケットアナリストのKiranjeet Kaur氏によると、インドはXiaomiが抱える中国国外の市場としては最大規模であるという。インドは2014年第4四半期、Xiaomiが抱えるインドを除く中国以外の全市場を合わせた規模に匹敵したと、Kaur氏は付け加えた。今後も成長の余地はかなり大きいという。
最高経営責任者(CEO)のLei Jun氏は、2020年までにインド市場最大のスマートフォンベンダーになることを望んでいる。現在、インドでトップシェアを誇るサムスンは、モバイル端末市場で22%のシェアを握っている。一方、2014年にインドで事業を開始したばかりのXiaomiは、市場シェアがわずか4%にすぎない。
Kaur氏は、「インドが現在、力強い成長段階にあるのに対し、中国では景気減速が始まっている」と指摘した。「Xiaomiにとって、インドでの他社との競争で優位性を維持するには、今回の動きは不可欠だ。インドでは、2015年のスマートフォン台数が前年同期比38%増の1億1100万台に達すると見られる。これまで中国国外で販売されたXiaomi製スマートフォンに欠けていたのは、各国市場向けのカスタマイズであり、Xiaomiが『Mi 4i』を投入したことは、まさにこの分野に注力する同社の姿勢を示したものだ」(Kaur氏)
インドで販売開始された低価格のRedmi 2 Primeは、新興市場向けに特別に設計されている。現在、インドで提供されている2モデルのうち、Redmi 2は1GバイトのRAMを搭載し、8Gバイトのオンラインストレージが利用可能で、価格は5999インドルピー(93ドル)。Redmi 2 Primeは、2GバイトのRAMを搭載し、利用可能ストレージは16Gバイトで価格は6999インドルピー(110ドル)だ。両バージョンはともに1.2GHzのQualcomm製「Snapdragon 410」プロセッサを採用し、1280×720ピクセルの4.7インチディスプレイを搭載しており、ストレージは32GバイトまでMicroSDカードで拡張可能だ。
インドは、Xiaomiが中国国外に進出した2番目の市場となる。Xiaomiは既にブラジルに進出しており、現地の消費者向けにRedmi 2を製造している。さらなるグローバル展開については、Xiaomiは今後も新興市場への参入を続けていく可能性が高い。新興市場では、消費者が価格により敏感であり、Xiaomiならそうした条件にふさわしい端末を提供することができる。Xiaomiでインターナショナルビジネスを統括するHugo Barra氏は、ベトナムとタイに進出することを語っているが、詳細は明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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