ソフトバンクモバイルは6月7日、提供を延期していた新料金サービス「スマ放題」を、7月1日に開始することを発表した。NTTドコモが6月1日に開始した定額の音声通話プラン「カケホーダイ」に対抗して定額制を導入。さらに同額の月額2700円にした。6月11日から事前予約を開始する。
スマ放題は音声とデータ通信をセットにした料金サービス。基本料金のみで時間や回数、相手先を問わず、定額で国内通話を利用できる。料金はスマートフォンが月額2700円、フィーチャーフォンが月額2200円、データ通信のみのタブレットは月額1700円となる。
データ通信の利用状況や用途にあわせて選べる「データ定額パック」を、基本プランと組み合わせて提供する。料金は2Gバイトまでが月額3500円、5Gバイトまでが月額5000円、10Gバイトまでが月額9500円、15Gバイトまでが月額1万2500円、20Gバイトまでが月額1万6000円、30Gバイトまでが月額2万2500円。
「データくりこし」を利用することで、データ定額パックで設定されたデータ量を使い切れなかった際に、その分を翌月に繰り越せる。また、家族でデータ通信量を分け合える「家族データシェア」を8月1日から提供する。このほか、「家族おトク割」「長期継続ボーナス」「U25ボーナス」なども提供するという。
スマ放題は当初、音声通話には時間と回数に制限があり、無料通話時間の超過分はさらに料金が発生するという内容だったが、「実質的な値上げでは?」「超過分が掛かるので定額とは言えない」といったユーザーからの批判を受け、4月1日に料金内容を改善した。
さらに、4月21日から提供する予定だったが、ドコモが4月10日に新料金プランを発表したことから、開始3日前の4月18日に延期を発表した。5月8日に開催された決算説明会でソフトバンク代表取締役の孫正義氏は「出す以上はドコモに見劣りするつもりはない」と語り、対抗できる料金プランを練っていると説明していたが、最終的にはドコモに合わせる形にしたようだ。
なお、残るKDDIは定額制については「様子見」としているが、先行する2社を追随するのは間違いないだろう。端末での差別化が難しくなる中、ネットワークに加え、料金面での競争も激しくなりそうだ。
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