富士通、ケータイとPC部門を融合し開発した「F-07C」

 富士通は5月26日、NTTドコモが2011年夏モデルとして発表したWindows 7搭載の携帯電話「F-07C」の説明会を開催した。

  • 日本マイクロソフトの樋口泰行氏、富士通の佐相秀幸氏、齋藤邦彰氏、インテルの宗像義恵氏

 F-07Cは、富士通のノートPCシリーズのブランド名である「LOOX」を冠する。CPUにインテル Atomプロセッサ、OSにWindows 7を搭載しながら、おサイフケータイなどiモード携帯電話の機能を兼ね備える。重さは約218gで、サイズは高さ約125mm×幅約61mm×厚さ約19.8mm。Windows 7を搭載した世界最小のPCとなる。別売のクレードルによりUSBやHDMIで周辺機器と接続できる拡張性の高さも特長のひとつだ。

  • ディスプレイと接続して大画面で利用できる

 製品化にあたっては、インテルや日本マイクロソフトらの協力を得て省電力化やCPUとチップセットなどの開発を行ったという。なお、CPUの消費電力は、超小型モバイルPCの半分程度となる1.5ワットを実現したとしている。

 富士通執行役員兼パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰氏は、「一言でいうと、ケータイとPCのいいとこどり。携帯電話の便利なところを兼ね備え、Windowsがきちんと動くのが特徴。融合することで、ハイブリッド的な使い方が生まれる」と説明した。

  • Windowsエクスペリエンスインデックスの結果

 富士通執行役員副社長である佐相秀幸氏は、「PCをとりまく状況は、PCやスレートPC、スマートフォンと垣根がなくなってきている。WindowsやAndroid、Windows Phone、Chrome OSと多様化しており、ユビキタスデバイスとして大きな変革期を迎えている」と語った。

 F-07Cは、富士通のPC部門とケータイ部門が融合してつくったものという。「一緒に(開発を)行っているから生まれる価値がある」と自社の強みを語った。

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