起業に必要なのは「高いコミュニケーション能力」--ネットユーザーの起業イメージ調査

鳴海淳義(編集部)2010年04月19日 12時09分

 アイシェアは4月19日、「起業」に対するイメージについて調査結果を発表した。

 自分が起業することを想定した場合、起業家に必要なものは何か。調査対象となったインターネットユーザー426人に複数回答で答えてもらったところ、最も多かったのは「高いコミュニケーション能力」で全体の63.8%だった。以下、「資金調達のノウハウ」(59.6%)、「オリジナリティのあるアイディア」(58.2%)、「幅広い人脈」(57.7%)、「優れたビジネスセンス」(50.7%)が続いた。

 男性では「資金調達のノウハウ」(59.0%)、「高いコミュニケーション能力」(58.6%)、「幅広い人脈」(58.2%)が上位。女性では「高いコミュニケーション能力」(71.4%)、「オリジナリティのあるアイディア」(65.7%)に続き、「優れたビジネスセンス」「資金調達のノウハウ」(ともに60.6%)が上位となった。「高いコミュニケーション能力」では女性が男性を12.8ポイントも上回った。

 20代では「高いコミュニケーション能力」(73.2%)と「幅広い人脈」(63.8%)、30代では「資金調達のノウハウ」(60.2%)と「幅広い人脈」(56.8%)、40代では「高いコミュニケーション能力」(61.8%)と「オリジナリティのあるアイディア」(61.2%)がそれぞれ1位、2位として挙げられ、年代別で違いが見られた。

 上記の要素が初めからすべて整っていなければ、起業するのは難しいと思うか尋ねたところ、「とても難しいと思う」とした人は25.6%で、「どちらかというと難しいと思う」人の52.1%とあわせて合計77.7%が「難しいと思う」と回答した。女性(84.6%)と40代(80.0%)では8割以上が「難しいと思う」とした。

 親しい人から、十分な準備が整っていない状態で「これから起業する」と言われたらどのように思うか聞いた。「とても賛成」とした人は4.7%とごくわずかで、「どちらかというと賛成」とする人の26.3%を合計しても「賛成」派は31.0%にとどまった。

 一方、「反対」派は「とても反対」(18.3%)と「どちらかというと反対」(50.7%)の合計69.0%。女性では80.6%が反対派だった。

 賛成派の理由では、「何事も挑戦」「やる気が肝心」「一歩を踏み出すことは大事」と行動を応援する声が目立った。一方の反対派では、「リスクが高い」「失敗する可能性が高いのでは」「準備不足は不安要素が大きい」という声が多数。

 ちなみに、起業で成功するのに最も必要なのは運か実力か尋ねたところ、「運」派は19.2%、「実力」派は20.7%。「どちらも同じくらい」が60.1%と多数を占めた。

 「運」派は女性の14.9%に対し、男性は22.3%とやや多め。年代別では30代(12.7%)に比べ40代(18.8%)と20代(25.4%)に運派の割合が高かった。

 調査期間は3月30日から4月2日まで。調査対象はインターネットユーザー426人。男女比は男性:58.9%、女性:41.1%。年代比は20代:32.4%、30代:27.7%、40代:39.9%。

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