アスキー・メディアワークスのリサーチ・メディア部門であるアスキー総合研究所が、メディア利用に関する調査「MCS(メディア&コンテンツ・サーベイ)2010」の結果を発表した。
これはイードとの協力により実施したもので、全国12〜69歳の男女1万580人を対象としている。メディア11ジャンル777作品の消費状況、323のPCサイト、105のモバイルサイトの利用状況について調べた。
調査結果からコンテンツ市場で無料化が進んでいることが明らかになったという。例えば、音楽を楽しむ方法では、「CD」(57.8%)、「テレビ」(54.9%)に次いで「無料でネットから」という回答が37.7%と多かった。中でも20代前半ではこの割合が61.6%と高い。音楽を入手しているサイトの内訳は、1位のYoutubeが51.1%、2位のiTunes Storeが33.3%となった。
映画を楽しむ方法でも、「テレビ(地上波)」(60.2%)、「映画館」(56.4%)、「DVD」(50.0%)に次いで「無料でネットから」という回答が21.0%あった。20代前半はやはりこの割合が32.3%と高い。「有料でネットから」と答えた人は全体の2.9%しかいなかった。
メディアの利用状況を見ると、ウェブを1日3時間以上使用する人のおよそ3人に1人は、新聞を読んでいなかった。ウェブでの情報収集時間と雑誌の購入冊数の間に顕著な相関性は認められなかったが、1日3時間以上ウェブで情報収集する人の約半数は、テレビの視聴時間も3時間以上であることがわかった。
買い物情報の入手先では、「PC向けウェブサイト」(62.2%)が「店頭」(66.9%)に迫り、「新聞の折り込みチラシ」(32.0%)や「テレビCM」(31.9%)を大きく引き離した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」