Gartnerの調査に基づく予測において、ハイテクの将来はどう見えるだろうか。
2009年末にGartnerが明らかにした2010年以降の予測によると、人々の生活はますますオンライン化され、しかもパソコンよりもスマートフォンが多く使われるようになるという。
この予測はGartnerの企業顧客向けのものだが、ここに書かれていることの多くは確実に中小規模の企業や消費者にも影響を与えるだろう。
「景気回復の際にどう動くかを企業は考え、再び成長が始まる時に備えようとしている。2010年に関するわれわれの予測は、IT分野における勢力の均衡に重要な変化が起こった場合の影響に的を絞っている」と、GartnerのバイスプレジデントBrian Gammage氏は声明に記している。「IT関連のあらゆる投資の判断について、金融や規制面での監視が強まるため、影響を受けない企業はほとんどないだろう」
事業を展開するにあたっては、仮想化およびクラウドコンピューティングの利用がますます浸透し、IT資産を自ら所有しない企業の割合は2012年までに最大20%に達するとGartnerは予測している。また、従業員が個人のパソコンを仕事に使う傾向が強まって、ますますこの流れに拍車をかける。こうして技術資産をサードパーティーが所有するようになるため、IT予算は減少するか、より重要性が高く戦略的なプロジェクトに再び集中していくとGartnerは予測している。サポートスタッフも削減するか、事業上の新たな要件を満たすよう再教育することが必要になるかもしれない。
ソーシャルネットワークは引き続き発展するが、特にFacebookは成長を続けて他の多くのネットワークを引き離し、2012年にはソーシャルネットワーキングの主要ハブになるとしている。世界中のさまざまなウェブサイトをFacebookのソーシャルコンテクストに統合できるようにする「Facebook Connect」が同社の成長の大部分を牽引する力になる、とGartnerは述べている。
2013年には、多くの人々がウェブに接続する手段として、携帯電話がパソコンをあっさりしのぐと予想される。Gartnerの予測によると、今後3年間でパソコン台数の総計は17億8000万台に到達するが、スマートフォンおよびウェブ利用が可能な電話の総計は18億2000万台を超え、その後も増え続けるという。この傾向から、多くのウェブサイトはモバイル機器での閲覧に適するようウェブページを作り直さざるを得なくなるだろう。
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