ウェブ上でかなりの時間を費やしている人にとってはそれほど驚くべきことではないが、人はオンライン上でオフライン時とは異なる態度をとるという調査結果が発表された。
eMarketerが米国時間11月30日に発表したレポートによると、「cyber disinhibition(サイバー脱制止効果)」によってウェブユーザーは、オンライン上において、通常のオフライン時とはかなり異なる態度をとるという。市場調査会社である同社は、Euro RSCG Worldwideからの調査結果を引用し、米国のウェブユーザーの43%は、オンライン上では制止が効きにくくなると述べている。また、「25歳から54歳の間の女性に、その傾向が最も顕著に現れている」とも述べている。
もちろん、オンライン上で制止が効かないことにより、良い行動につながる可能性も悪い行動につながる可能性もある。同調査会社は、ウェブ上では、男性の55.6%、女性の51.4%が、オフラインよりも「新しい人に出会える」と感じると述べている。またユーザーは、「自分がしたいことを後押ししてくれるもの」としてもウェブを利用している。同調査によると、男性の33.9%、女性の29.2%が、オフラインではできないと感じるかもしれないことをウェブ上で実行していると回答したという。
しかし、ウェブユーザーは、企業やブランドに対する批判を、実際に面と向かってよりもオンラインでする方が多いという。同調査によると、男性の24.4%がインターネット上で企業を「激しく非難」したことがあると回答したという。女性の割合は少し低く、激しく非難したことがあると回答したのは約15.8%であった。
eMarketerのレポートは、人々が好むコミュニケーション手段にも興味深い変化があることを示した。回答者の48.7%という多数が、電子的なコミュニケーション手段の方が、実際に会って話し合うよりもずっと便利であると述べた。
社会的な観点からは、回答者の57.6%が、「オンラインでのソーシャライジングは、孤独で反社会的な人のためのものだ」という意見に反対であると述べた。ああ、よかった。オンラインは筆者が最近、もっぱら使用するコミュニケーション手段だから。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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