オンライン動画業界では、「YouTube」が依然としてひとり勝ちの状況にあるだろう。しかし、Nielsenが米国時間11月19日にリリースした「VideoCensus」では、「Facebook」が米国で3番目に人気のあるオンライン動画視聴サイトになったという驚くべき調査結果が明らかになった。
10月の動画視聴数を調査したNielsenのVideoCensusの最新の数値によると、YouTubeは66億以上のストリームを提供したという。「Hulu」は首位に大きく差をつけられ、6億3200万本以上の動画ストリームを提供した。そして、「Bing」や「Yahoo」などそのほかのいくつかのオンラインサイトを大幅に上回ったのは、10月に2億1700万以上のストリームを提供したFacebookだった。9月のストリーミング動画配信本数ランキングでは、Facebookは10位だった。
Facebookは10月、3150万人強のユニーク視聴者を獲得し、ユニーク視聴者数ランキングで2位になった。YouTubeは10月に、約1億600万人のユニーク視聴者を獲得した。Huluは1340万人の視聴者を獲得して、5位に入った。
Nielsenによれば、ウェブユーザーがソーシャルネットワーキングサイトで動画視聴に費やす時間は、前年比で98%増加したという。ユーザーは2008年10月に、5億380万分の動画を視聴していた。2009年10月では、ユーザーは9億9940万分の動画を視聴した。これは、前年比で26%増加した全体的なオンライン動画ストリーム数の成長率を大幅に上回っている。
Nielsenのメディア分析担当バイスプレジデントであるJon Gibs氏は声明で、「この1年間で、オンライン動画視聴はウェブ体験の中心的な存在になった」と述べた。「こうした動画視聴の増加と連動して、われわれはソーシャルネットワーキングサイトでの動画視聴が顕著に増えていることを確認している。そして、これら2つのトレンドが消費者の中で統合され、Facebookや『Myspace.com』といったサイトが消費者および専門家が製作する動画にとって、ますます重要な配信場所になるのは当然のことだ」(Gibs氏)
しかし、ソーシャルネットワーキングサイトにおけるストリーミング動画配信で首位に立ったのはMySpaceではなく、Facebookだった。Facebookの10月におけるストリーム数は、MySpaceの8520万を3倍近く上回った。
Nielsenによれば、「Facebookでの動画視聴時間の合計」は、前年比で1840%増加したという。ユニーク視聴者数は前年比548%増、総ストリーミング数は同987%増だった。
Gibs氏は、「Facebookのオンライン動画におけるこの1年間の急速な成長は、同サイトが単なるコミュニケーションツールからメディアポータルへと進化していることを示している」と述べた。「ソーシャルネットワーキングサイトは、友人と親交を維持するための手段から、消費者がオンラインで利用可能なありとあらゆるコンテンツフォーマットにおける自身の体験を共有できる自己表現のためのプラットフォームへと進化している」(Gibs氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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